桜が咲く少し前のことですが、古くからの知り合いに頼まれて出張握りに行ってきました。
お客様は古くからの友人で、元は店の近所に住んでいた夫婦が自然豊かな東京郊外に転居したのでした。
また最近、お母様が隣に引っ越してこられ、2軒分のリノベーションを施工した職人さんたちを招いて竣工パーティとのことです。
リビングのテーブルに折り畳みの台をくっつけて、皆様の顔を見ながら臨時なか村を開店し、終始にぎやかな宴の始まりです。
近い席にはお店同様、一人分ずつリクエストに応えて握ります。
少し離れた席のためには、用意された大皿に盛っていきます。
ネタやすし飯以外にも、しょうゆ、小皿や箸なども持参するので、お客様に用意していただいたのは、飲み物と箸休めの漬物くらいです。
今回特に人気があったのは、酢締めのときに桜の葉で香りをつけた鯛でした。
酒のアテにつまみも欲しいという声があり、何種類かをお客様ご用意の皿に盛りました。
特に蛸ブツが気に入っていただいた方から三度のお代わりをいただきました。
知人やご家族たちとは昔話をしたり、初めてお会いした職人さんたちとも気さくによもやま話をしたり、と楽しい一日となりました。