最後に頂く寿しです。

001自分が最後に食べる寿しは?と聞かれたらヅケと答えます。修業時代、師匠に最初に握って貰ったのが塩釜産の本マグロの赤身。体が震えたのを覚えています。思い出せば出すほどいい親父でした。長野の篠ノ井と言う田舎から人身売買まがいの仕組みで華屋与兵衛に入店。当時は当たり前の事が今では犯罪になってしまう事ばかりを経験凄い時代でした。マグロの赤身を切ってただ醤油に漬けるだけの仕事ですがこれが奥が深い。一度として同じ味にはなりません。120万の赤身のヅケより1000円のヅケの方がうまい事があるのです。醤油に漬けると色々な変身する事を知るともうその方はヅケから離れられなくなります。出る言葉が今日のヅケどう?こうなると自分から離れられなくなる麻薬みたいなものです。当然、最初は安く段々高くなります。禁断症状が出ると〆たのもです。久々に魚の紹介で脱線しました。

小雪が舞う本当に寒い日です。幸いにも3件の予約を頂き感謝です。

それでは