昔を思い出しました。

223今日は健康診断の結果を2年ぶりに聞きに行った時に出合った本で昔の修行時代を思い出しました。資料を残していていただいた先生も凄いのですが聞きに行くほうも行くほうです。滅多にお医者さんに掛かることが無い自分にとって病院の待合所は人物観察にはもってこいです。ふと気づくと大きな本棚が置いてありぎっしりと本が詰まっているのに気が付き手にした本が今は亡き談志師匠のお弟子さんの本。先生にお聞きしたところ貸してくださるとの事。寿し屋の修行もきついけれど立川流は半端な根性じゃ勤まらない。涙あり笑いありの楽しい本でした。

矢倉良平。この方が自分の立川談志でした。お客様の前で寿しを握れる様になった頃、総会屋の大物(大手町の店)が自分の前に座り、緊張のあまり、お茶を溢す失態。謝る前に包丁が飛んできました。一瞬刃が来たと思ったのですがみねで、その後高下駄で思い切り蹴飛ばされて吹っ飛び、それから謝りました。流石の総会屋さんも気迫に押され『大丈夫!』の一言。これで一件落着でした。仕事が終わり一人残るように言われ話を聞いてビックリ。全て計算づくの振る舞いでした。俺を叩かず一緒に謝っていればまず総会屋は必ず怒り出し着物の洗い張り代金などを請求されると。思い切りやったから相手が怯み大丈夫と言う言葉になったとの事。この人には敵わないと思いました。

それでは