伝家の宝刀です。

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今日は卵焼きの焼印のご紹介です。昔は炭火で焼いたのですが今はガスの火なので消耗が早くボロボロになってしまいます。一文字いくらの代物です。もう職人が少なくなり、いずれ消えてしまうかもです。焼印の『なか村』の書体はこの道に入った店の一軒隣で文房具屋を営んでいたお店のおかみさんに書いて頂きました。わが子のように可愛がって頂き自分が40歳になるまで毎年お年玉を頂いていました。長生きして頂きたかったのですが天国に逝ってしまいました。自分の葬式には中村君の寿しをが遺言だよと御長男に言われ、涙が止まりませんでした。涙ながらに寿司を握ったのはI先生とおかみさんだけです。異常な緊張感でおかみさんに喜んで頂ける寿司を握った記憶があります。自分には大切な伝家の宝刀のご紹介でした。

それでは